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山代奥阿武郡裁判田畠石下石除一件

管理番号 B002015036 登録日 2009-03-27 13:24:19
資料分類 文書(書籍) 作成者・宛先 郡奉行所
作成年代 天保14年[1843] 収蔵施設 山口県文書館
目録名 毛利家文庫 目録整理番号 11政理149
数量 1

内容

山代・奥阿武両宰判にて行なわれた石下げ石除きの由来、及びそれに基いた「御所務方落米銀付立」の一件記録。山代宰判は領内最大の楮生産地帯であり、その生産物を石詰めして収取体系に組み入れていた。そのため田畠の現状を無視した高石盛がなされていたが、延享年間頃より衰微し始め、明和年間に至り安永記の1/5にまで低下した。幕府もその対策に苦慮し、安永期に折下米を下付したり、寛政期に「畠成石貫除」をするなどの対策を試みたが効果なく、天保期に至って衰微がその極に達した。折から行なわれた天保改革の一環として同宰判救窮策がとられ、その具体策として田畠石盛下げ、石除などの措置がとられることになった。一方、奥阿武郡宰判は文政8年以降の極度の疲弊に農村の人口、牛馬数が激減し、「追年人力不足」になり生産力が低下したため、その救済策として田畠石下石除の措置がとられることになった。



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