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ゆかりの人物::木戸孝允

人物名

木戸孝允

人物概要

天保4年(1833)~明治10年(1877)

 長州藩士。幕末維新期の志士、政治家。通称桂小五郎。嘉永2年(1849)17歳のとき、藩校明倫館で山鹿流兵学師範の吉田松陰に師事、同5年江戸に遊学、剣客斉藤弥九郎道場に入り塾頭となる。また、ペリー来航に伴う対外的危機を契機として、西洋兵制、造船術、蘭学を学んだ。

 万延元年(1860)水戸藩の西丸帯刀らと盟約を結び、次第に高杉晋作、久坂玄瑞らと並んだ尊王攘夷派のリーダーとなっていったが、一方で勝海舟、坂本龍馬、横井小南ら開明派とも親交を持った。

 池田屋の変ではかろうじて逃れ、禁門の変敗北後は但馬出石に潜伏したが、帰藩後は対幕戦を指導した。

 慶応2年(1866)正月京都薩摩藩邸において、坂本龍馬らの斡旋で薩摩藩士小松帯刀、西郷隆盛らと討幕の薩長連合密約を結び、同3年(1870)には薩摩藩との間に薩長両藩の京都出兵の協約を結ぶなど、討幕運動における長州藩を代表する政治家として活躍した。

 維新後は新政府の要職を歴任した。なかでも版籍奉還の実現には中心的役割を果たし、廃藩置県を断行して、その国家構想の達成に尽力した。

 明治維新の三傑として、「情の西郷隆盛」、「意の大久保利通」に対して「知の木戸孝允」といわれた。年45。

肖像等

木戸孝允肖像

木戸孝允肖像写真(明治2年)(山口県立山口博物館所蔵)

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